鴨川シーワールドでは、保護していたミナミバンドウイルカに衛星追跡が可能な装置を装着し、3月25日(火)12時20分に千葉県鴨川沖南南西約20q(北緯34度・57分、東経140度・11分)の海域から放流しました。
このミナミバンドウイルカは、昨年7月29日に鴨川沖の定置網に迷入し保護した個体で、体表の傷等で御蔵島周辺海域に生息していた個体(#318)であることが判明しました。御蔵島周辺海域に生息するミナミバンドウイルカは、生活圏の範囲や季節移動についての情報は少なく、今回、アルゴスシステムによる衛星追跡が可能な装置を装着して放流し、潜水行動データ(水温、水深)とともに移動経路の情報を得ようとするものです。
本調査は、鴨川市漁業協同組合の協力を得て、沖縄美ら海水族館、三重大学、(財)日本鯨類研究所と共同で行います。成功すれば約2ヶ月間の追跡が可能で、御蔵島へ戻るのかまたは他の海域に移動するかなどの貴重な情報を得ることができます。
ミナミバンドウイルカは、特製コンテナにのせられ、鴨川漁港を11時19分に出港。1時間後、放流予定の沖合い約20kmの海域に到達。コンテナごとクレーンで水面へと移動し、係員の手により、無事海へと放流されました。久しぶりの海でしたが戸惑いもなく、係員の見守る中、沖あいに向かって元気に泳ぎ去っていきました。
今後は、装着した装置による追跡調査が行われ、貴重な情報が得られることを、スタッフ一同願っています。
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